2023年8月下旬、乳腺外科医の河野範男先生よりお声がけを頂いたことをきっかけに、化学療法に伴う脱毛対策として、PCC(Press Cooling Cap)の開発が始まりました。

それから3年間、試作と検証を何度も繰り返し、今年の秋頃より販売を開始する運びとなりました(販売を開始しましたら、こちらに販売ページへのリンクをお付けいたします)。
PCC(Press Cooling Cap)は、
「冷やすだけではない。圧迫という発想を加えた頭皮冷却 圧迫キャップ。」
というコンセプトのもとに共同開発した製品です。
インナーキャップで、血管を圧迫し、その上からアウターキャップを装着して、頭皮を冷却します。
(アウターキャップに入れる保冷剤は、別売りとなります。)


1. 化学療法に伴う脱毛対策:頭皮冷却療法+圧迫=PCC
1-1. 頭皮冷却療法
近年、化学療法に伴う脱毛対策の一つとして、頭皮を冷却する「頭皮冷却療法」が国内外で広く知られるようになってきました。
抗がん剤投与中に頭皮を冷却することで頭皮の血管を収縮させ、毛根への抗がん剤の到達を抑えることを目的とした方法で、多くの医療機関でも取り組まれています。
一方で、専用の頭皮冷却装置は導入している医療機関が限られていることや、費用面などの理由から、十分に利用できない患者様も少なくありません。
1-2. PCC:「血流の圧迫 + 冷却」という発想
PCC(Press Cooling Cap)は、このような課題を少しでも解決したいという思いから開発した圧迫冷却 キャップです。
PCCは、頭皮を冷却するだけでなく、適度な圧迫を加える独自の構造を採用しています。
河野先生の発案で、「圧迫」と「冷却」を組み合わせるという新しい発想による頭皮冷却用キャップを目指したことが、PCC最大の特長です。
今後の取り組み
化学療法の翌日、翌々日における自宅での頭皮冷却についても、その有用性を確認するため、現在も検証を続けています。
圧迫との組み合わせで保冷剤を少なく
通常、頭皮を冷却するには、多くの保冷剤が必要になる場合があります。PCCは、頭皮に適度な圧迫を加える構造を採用するとともに、保冷剤の使用枚数にも配慮して設計しました。そのため、保冷剤の持ち運びの負担軽減にもつながります。
2. 3年の開発期間(2023年8月着手、2026年秋 販売開始)
私たちは、この新しい発想が、化学療法を受けられる患者様にとって新たな選択肢の一つとなることを願い、3年間にわたり試作と検証を重ねながら製品化を進めてまいりました。
開発にあたっては、河野先生だけでなく、河野先生が理事を務めるJONIE(ジョニー※)の石川先生(理事長)、鈴木先生(理事)、その他の先生、比気様、マクレラン様、田中様など複数の看護師さん方にもご協力いただきました。また、保冷剤の開発には患者様である竹村様、PCC本体の開発は弊社が担当し、それぞれの専門性を活かしながら製品づくりを進めてまいりました。
さらに、先生方や看護師の皆様からの医療現場でのご意見に加え、患者様からのご意見も取り入れながら改良を重ね、機能性と使いやすさの両立を目指しました。
3年間にわたり試作品の製作と検証を繰り返し、その結果を製品設計に反映してきました。
現在のPCCは、そうした積み重ねの中から生まれた製品で、特許取得(※)もいたしました。
※JONIE(ジョニー)とは
乳がん治療の発展に貢献することを目的に各地で活躍する乳腺医で構成されたグループです。
※特許について
現在のPCCは、3年間にわたる試作と検証を経て完成した製品であり、その独自構造について特許を取得しています。
なお、特許は製品の独自構造に関するものであり、すべての方に同様の結果が得られることを保証するものではありません。
3.まとめ
河野先生には、以前より弊社製品である「サラマシェリ ブレストバンド」「サラマシェリ マンモバンド」をご使用いただいており、このたびPCCの開発という貴重な機会を頂けましたこと、心より感謝申し上げます。
ぜひ皆様には、 化学療法に伴う頭皮冷却について理解を深めていただくとともに、治療に向き合う皆様の安心につながれば幸いです。
私たちは、PCCを通して、化学療法を受けられる患者様のお役に立てるよう、これからも医療現場の声に耳を傾け、より良い製品づくりに努めてまいります。
販売開始は、秋頃を予定しておりますので、今しばらくお待ちくださいませ。
【ご注意】
※頭皮冷却療法の結果には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られることを保証するものではありません。予めご了承ください。
