脂肪吸引後の圧迫固定は、3カ月間以上がんばって頂く事をお勧めしておりますが、
「脂肪吸引後の圧迫着はいつまで?」
と言うご相談を受ける事があります。
きっとみなさま圧迫している期間が短い方がよくて気にしていらっしゃるんだろうと思います。
確かに圧迫着の着用はしない方が楽ですが、大切なことは、仕上がりをきれいにすることです。
せっかく脂肪吸引をしたのですから、1ミリでも細くなるために、しっかり圧迫してみてはいかがでしょうか。
①1ミリでも細くなること
②きれいな仕上がりにすること
を大切に考えて、圧迫期間を積極的に過ごして頂けましたら、幸いです。
それでは、「なぜ脂肪吸引後に圧迫が必要か」を確認し、その後に「圧迫期間」についてご説明いたします。
1. なぜ脂肪吸引後に圧迫が必要か(3つの理由)
①腫れ・むくみの軽減
脂肪吸引した部位は、腫れて、むくみが出ます。
圧迫する事でこの腫れ、むくみを軽減します。
②内出血・痛みの軽減
出血をした時に傷口を手で押さえて止血したり、傷みがある部分を手で押さえると痛みが緩和するかと思いますが、これと同じ様に考えて下さい。
③皮膚の収縮を助ける
脂肪吸引で脂肪を一気に取るとタルミやすくなりますで、皮膚の収縮を圧迫でサポートします。
※圧迫着を着用せずにいると、感染症状のリスクが高くなることもあるようですので、しっかり圧迫して頂いた方が安心です。
2. 圧迫期間について
2-1. 脂肪吸引術後、1~3カ月まで
①腫れ・むくみの軽減 ②内出血・痛みの軽減 はこの期間がメインになりますので、圧迫がとても大切な時期になります。
この①②は、ご自分の目で確認できますので、圧迫を続けるモチベーションになります。
③皮膚の収縮を助ける
脂肪吸引後、1ヶ月後をピークに吸引部位の皮膚が硬くなったり、凹凸になることがあります。
これは拘縮と言われています。
この拘縮を出来るだけ起こさない様にするために、皮膚の収縮を助けてあげます。
圧迫をすることで、脂肪を吸引した箇所のスペース(空洞)をなくし、硬化(線維化)を防ぎます。
(この拘縮は、3~4カ月程度で通常はもとに戻りますが、できるだけ起こさない方が安心です)
これも自分で確認できますので、圧迫を続けるモチベーションになります。
2-2. 脂肪吸引術後、3~6カ月まで
圧迫はいつまで続けるのか?
ここからが「意識」によって、圧迫を継続するかどうかが変わってきます。
1ミリでも細く、そしてきれいな仕上がりにするために、圧迫期間を長くすることは良い事ばかりで、悪いことは何もないと思います。
脂肪吸引で脂肪がなくなったスペースには、接着剤のような役割をする線維組織が入り込みます。
圧迫する事で、この接着剤の使用量を少なくする事、そして、きれいに接着させる事ができるようになります。
この接着は、3カ月経過後もゆるやかに進んでおり、6カ月前後まで行われるとされております。
3. 心に残っている先生の言葉
細くなることが脂肪吸引の一番の目的なので、細くなることに論点を当てたお話です。
脂肪を抜き取られた層には空間ができます。
空間ができると言っても空気が入るわけではなくて、今まで離れていた組織と組織が新しくくっつくわけです。
どうやってくっつくのかと言うと、体から糊のような成分が集まってきてくっつけてくれるんです。
圧迫をしっかり頑張りますと、糊の役割をしてくれる成分がそんなにたくさん要らないんです。
「糊の成分が多少多いくらい別に問題にならないんじゃないか?」と思う人もいるかもしれませんので説明しますと、
例えば、太ももの場合、
あんまり圧迫を頑張らなくて、糊の成分が本来より3ミリ厚くできてしまったとしましょう。
「3ミリくらいのことで…」と思いますか?
太ももを輪切りにして考えてみますと、直径が3ミリ厚くなるという事は、
1周にすると、円周 = 直径 × 円周率(3.14)ですから、
3 × 3.14 = 9.42ミリ。
つまり、本来得られるはずの細さよりも1センチ弱太くなるんですよ。
ちょっとでも細くなりたいと思って脂肪吸引を受けたわけですね。
1センチも損していいんですか?
4. 最後に
脂肪吸引術後の圧迫期間につきまして、ご説明してきましたがいかがだったでしょうか?
圧迫はとても大切です。
1ミリでも細く!
きれいな仕上がりにする!
を意識して、1日でも長く圧迫を続けてみてはいかがでしょうか 。
メディカル サラマシェリの圧迫着は、日本人の体形に合わせて企画された安心の日本製です。
長く圧迫して頂けるように耐久性にもしっかり注意をして、病院様や医療機関様と共同で開発しておりますので、よろしければ是非ご検討下さいませ。
ご心配な方は「お問い合わせ」からご相談下さいませ。