
メディカルサラマシェリでは、乳房再建をされる患者様への商品として、ブレストバンド、マンモバンド、美Newブラをご用意しております。
弊社の商品をご使用頂ける事でお役に立てていると考えておりますが、他にももっと何かお役に立てる事はないか?と日頃から考えております。
現在、患者様と弊社では、乳房再建の手術前に接する機会を頂けており、ご注文を頂戴できました方へは、ウィッグ、美Newブラ(胸部補整具として)が自治体の助成金の対象であることを情報提供としてお知らせしております。
助成金についてお知らせする事で、お礼のご連絡や、ご注文を頂戴できることもございます。
弊社の商品をご購入頂けない場合でも、弊社から得た情報により、 他社様にてウィッグ を購入して頂けた方がいらっしゃいましたら、これも弊社がお役に立てた事と嬉しく思っています。
本ページのテーマ「乳房再建率の地域差を縮める:情報提供・医療体制の改善」に関して、弊社でも、「乳房再建の選択肢がある事」をお知らせする情報提供ができる考えました。
ご注文の多くが乳房再建をする方(された方)になりますが、乳がん手術の止血用にご使用頂けていたり、リンパ節郭清の手術直後に腋窩に血液やリンパ液が貯留する事を防ぐためにご使用頂けていたりする事もありますので、「乳房再建の選択肢がある事」について、まだ検討をしていない方もいると思います。
弊社から情報を発信する事で、「乳房再建」に気付いて頂けましたら幸いです。
※
今回の情報提供について考えるようになりましたのは、日本経済新聞様の下記記事を読んだことがきっかけとなりました。、弊社の持っている情報を追加しながらまとめておりますが、下記記事を参考にさせて頂いております。
是非、日経新聞様の記事もご確認頂きたく存じます。よろしくお願い申し上げます。
情報元:日本経済新聞 2025年9月13日(土)
乳房再建率、地域差は10倍 形成外科医・情報不足が影響
1. 日本全体の再建率は低水準、地域差も大きい
1-1.現状
・乳がん手術で乳房を全摘した患者のうち、再度乳房を形成する「再建手術」の実施率が、都道府県によって最大で 10倍の地域差 があることが明らかになりました。
・日本全体の再建率は約12.5% にとどまり、海外(米国約40%、韓国約53.4%超)と比べてもかなり低水準です。
【 都道府県別の再建率の例 】
高水準:東京 約 26.0 % 、富山 21.3%、 沖縄 18.8%
低水準:山口 約 2.6 %、宮崎 約 2.7 %
全国平均 12.5%
(出所)厚生労働省のNDBオープンデータ
「首都圏/大都市圏に再建率が集中している」傾向あり。
地方の富山が高いのは、2020年に富山大学付属病院に移った佐竹俊彦教授(形成外科)の指揮によるもの
1-2.主な原因と背景
・地域によって、再建を行える形成外科医や施設の数が少ないなど、医療リソースの偏在が指摘されている。
・患者への「再建が保険適用/選択肢である」という情報の伝達が不十分という点も課題。
・乳腺外科と形成外科の連携が不十分な施設・地域もあり、「乳房全摘=再建なし」で終わるケースがあるとされている。
・経済的・地理的ハードル(近くに施設がない、移動が必要、地域医療体制が整っていない)、
地方では再建の優先度が低く扱われるも、地域差を生む一因とされています。
・外見(“アピアランス”)のケアの重要性が、がん対策の中でも認識されてきているが、実施率にはギャップがある。
1-3.今後に向けて
・再建は「見た目・心のケア」の側面も強く、がん治療の完了後の生活の質(QOL)に関わる重要な医療選択肢。
・日本国内では再建の選択肢が地域・施設・医師によって差が出ており、居住地によって選択できる/できないという不平等な状況があるため、情報提供・医療体制の改善が求められている。
・地域格差を縮めるため、再建が可能な施設の拡充、さらに乳腺外科・形成外科の連携強化、患者への情報周知が急務とされている。
2.まとめ
都心と地方では乳房再建を希望する方の割合に違いがあると思いますので、どの程度の地域差が適当であるのか分かりません。ですが、「再建が保険適用/選択肢である」事を出来るだけ多くの方に知って頂く事(情報提供)はとても大切であると考えております。
医療体制の改善から、乳房再建率の地域差を縮める事は、国立病院機構様の数百億円の赤字をお聞きすると費用をかける事はなかなか難しい様に感じています。
まず、費用をかけずにできる事として、富山県のような、一人の先生(佐竹先生)を中心にチームが結束し、患者様への最良の結果を求めている成功事例がとても参考にできる素晴らしい事例に感じました。
富山県では、患者様への最良の結果を求めた結果として、乳房再建率 21.3%になっていると思いますので、この富山県の数値が一つの参考数値になると考えております。
弊社では 「乳房再建が選択肢としてある事 」をお知らせする情報提供の面から、引き続き少しでもお役に立てるよう努めて参ります。
ご不明な点等ございましたら、お気軽に「お問い合わせ」からご相談下さいませ。
補足佐竹先生と弊社のつながり
富山大学付属病院にいらっしゃる佐竹先生とは、何度かお話をさせて頂いた事があり、横浜から故郷の富山に戻られました後にも一度お会いさせて頂いております。
初めてお会いさせて頂きましたのは、おそらく2014年頃ではないかと思いますが、佐竹先生のお話から「穿通枝皮弁」の単語が出てきまして、それまで私は「穿通枝皮弁」 を存じておりませんで「この先生は、乳房再建術の最先端のすごい先生!」と思ったことを記憶しております。






